骨盤底筋はインナーユニットと呼ばれ、4つの筋肉と連動しています。
・横隔膜
・腹横筋
・多裂筋
・骨盤底筋
この4つの筋肉はお腹の中で風船のようなイメージで連動して動きます。

お腹を支えるのが腹横筋で、背中を支えるのが多裂筋です。
少し脱線しますが、姿勢を良く保つにはこの腹横筋と多裂筋がバランス良く保っていることが大切です。
腹横筋がたるんでしまうと、お腹が縮こまり、多裂筋が伸びて背中が丸くなるのです。
どちらの筋肉も骨盤底筋が支えているので、一番重要な筋肉は骨盤底筋となります。
その骨盤底筋を動かす方法があります。
それが腹式呼吸です。
どうして腹式呼吸が良いと言われているのか?
上記でご説明したインナーユニットは呼吸時に大きな働きをしています。
とくに呼吸で深く関わるのは横隔膜と腹横筋です。
息を吸うと肺が膨らみ、肺に押されて横隔膜は下がります。
と、同時に骨盤底筋も押し出されて下がります。
息を吐くときは肺がしぼむので横隔膜が上がり、横隔膜に引っ張られて骨盤底筋が上がります。
このときコルセットのようにお腹のまわりを支えている腹横筋も骨盤底筋と連動してへこんだり膨らんだりして腹圧を一定に保ち呼吸をサポートするのです。
年齢を重ねると呼吸が浅くなってしまいますが、それはこのインナーユニットの衰えが原因しているのです。
インナーユニットは筋肉なので、正しい呼吸を行うことで鍛えることができます。
それが腹式呼吸なのです。
腹式呼吸は常に横隔膜と骨盤底筋を連動させて動かす呼吸法なので、毎日行うことでインナーユニットがしっかり動くようになります。
参考文献 骨盤底筋の使い方 前田慶明著 池田書店